お仕立て工房 和ごころ

大切なお着物のお仕立て、ミニチュア着物の制作、承ります

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お知らせ

新年のご挨拶

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新年 明けまして おめでとうございます🎍
幸多き新春を迎えられたこととお慶び申し上げます

本年もどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m


新型コロナウイルス感染症の流行からニ年が経ちました。引き続き、感染予防しながら過ごす日々。
何も考えずに、着物を着て出掛けたり、みんなとお喋り出来る日が戻って来ることを願います。

2022年が皆さまにとって、素晴らしい一年になりますように🎗️

          お仕立て工房 和ごころ🍀
2022年01月01日 08:31

額装 ミニチュア着物

兵庫県O様 額装ミニチュア着物
額装でのミニチュア着物のご依頼です (^^)

今回は、娘さんからお母様への贈り物です。
お着物は子供の頃に着用された初着と被布から、製作いたしました。

2枚とも綿入りのお着物で、ずーっと、タンスの中に眠っていたため、シミがたくさんありました。それを避けるために、初着と被布を2枚とも潰して良いとこ取りをしてお仕立て致しました(^^)

初着と被布、2枚ありましたので、通常よりも柄を合わせることが出来ましたので、可能な限り一枚の絵になるように致しました。

装飾のつまみ細工も、もちろんお着物生地から作成しております(^^)
2021年12月22日 17:19

着物の❔  黒留袖と色留袖

色留袖仕立て 寿光織
【黒留袖】と【色留袖】は、何が違うの?って、思ったことはありませんか?
簡単に言えば、【黒色】か【黒以外の色】か・・・ということです。


【留袖】とは、本来、振袖に対して袖丈の短い着物のことを指します。

【留袖】と判断される基準
 ➀肩や袖には柄が入っておらず、裾模様のみ 帯より上は柄なしの無地
 ②白二枚重ね(本かさね・本比翼・付比翼)
 ③五つ紋(背・後袖・前胸)

 この3条件が揃えば、黒でも色物でも【留袖】と判断されます。

【留袖】というと・・・
  一般的には『黒留袖』を思うところですが、『色留袖』も上記の三つが成されていれば、『黒留袖』と同等の『ミセスの礼装』となります。
  『色留袖』といっても、黒以外ならどんな色でもいいわけではありません。
  クリーム色系・藤色・緑色系・グレー系などが一般的です。

色留袖が『略礼装』となるのは・・・
  ➀肩や袖には柄が入っておらず、裾模様のみ 帯より上は柄なしの無地
  ②色物の比翼を使用できます
  ③衿比翼(伊達衿)のみでもよい
  ④三つ紋(背・後袖)もしくは、一つ紋(背)

以上が、【黒留袖】と【色留袖】を着物として判断する基準となりますが、着用して行く場所によって、帯や襦袢・小物が変わってきますので、ご注意ください。








 
2021年09月01日 16:38

絞り着物の色が赤すぎるので染めました (^^)

総絞り着物 染め替え
お嫁入りの時に母から譲り受けた『総絞りの着物』、まだ着物になっていない『反物』なんですが・・・
裏打ち布も付いていて、生地もしっかりした上質の絞りです。

そろそろ絞りの着物を着たいなあ~と思うようになりました。

ですが、この絞りの色がとっても赤いのです (^^;) 朱色なんです。
若い頃であれば、このままでも・・・とも、思いますが、渋い色好みの私には難しい色です。

なので、このままでは赤過ぎて着ることができないので、思い切って染め替えることにしました。


思い切って・・・
染め替えるとなると、今の朱色の上に色をかけることになるので、絞りの目が消えてしまうだろうなー

朱色がしっかりと出ているので、絞りをきれいに残すためには薄い色をかける方がいいかな?

裏打ち布も一緒に染まるだろうし・・・

などなど、いろんなことを悩みながら・・・紺地に染めることにしました(^^)

元の朱色が残るのを避けたかったので、朱色に負けない濃い色目を選びました。
やはり、絞りの目ははっきりと分からなくなりましたが、ぽこぽこ・ふわふわの感触はしっかりと残っています(^^)

仕立てはいつになるか分かりませんが、八掛の色選びも悩むところです。


今回のように、お着物の色が赤すぎるとか、今の色に飽きてしまった・好きじゃない・・・などなど、お着物の色でお悩みのある方もたくさんいらっしゃると思います。反物でも仕立て上がりでも、生地の状態が良ければ、大体は染め替えが出来ますので、呉服屋さん・仕立て屋さんに一度相談してみるのもいいですよ(^^)
 
2021年07月30日 17:17

着物の❔  袷の着物はどうしてダブリが出来るのか?その対処法は?

表被りきもの
袷の着物って、着ても着なくても、いつの間にか表と裏がダブって釣り合いが悪くなっていることってありますよね😵

私たち和裁士は、出来る限りそうならないようにお仕立てするように心掛けています。

ほとんどの着物は絹織物です。
絹糸は、蚕の繭から出来ていますので、生き物なので常に呼吸をしています。

着物を着用した時の、汗だったり湿気だったり・・タンスに仕舞っていても、長期間畳んだままでは、湿気や気温に左右されて、微妙なまでに少しづつですが表裏の釣り合いが悪くなってしまいます。

私たちは、お仕立てをする際、反物の時にたっぷりとアイロンで地直しをします。ここで、しっかりとアイロンをかけることで釣り合いの悪さを最小限に抑えることが出来ます。
それから、裁ちをする時も縫っている時も常に釣り合いが悪くならないように考えながらお仕立てします。

それでも、なかには月日が立つと裏と表の釣り合いが崩れてしまいます。

そんな時の❰対処法❱です。
軽いかぶりの場合はアイロンで直せますが、再度かぶってしまう可能性はあります。
正絹であれば、当て布をして中温程度で軽くアイロンを当てます。
表と裏が重なった状態でアイロンをかけますので、両側を文鎮などで押さえ、アイロンがけをしたい方をダブらせた状態で当ててください。
くれぐれもアイロンじわを作ったり、焦がしたりしないように注意してくださいね。
焦げてしまったら、取り返しがつかないので、自信のない方は、お近くの呉服屋さんか和裁士さんに持っていくのが良いと思います😌

もう、見た目にダブっている場合は縫い直しが必要なので、お近くの呉服屋さんか和裁士さんに頼んでお直しをしてください😌
 
2021年07月01日 22:31

夏に振袖を着ることに・・・

お友達から電話があり、「7月に娘が振袖を着ることになったんだけど、暑いよね⁈ 夏用の襦袢があるみたいなんだけど・・・何もわからないから、どうすればいい?」って内容でした。久しぶりだったので、世間話で脱線したりして、楽しい時間でした。 (^_^) 

本題に入りますね。
振袖の襦袢が、今、どの様な仕立てになっているのかを調べてもらいました。
「前の身頃には何も付いてなくて、後ろに腰くらいから(胴裏が)付いている・・・」ということなので、【居敷当て付きの無双袖長襦袢】と判断しました。

それで、必要であれば「夏用の襦袢を作ってほしい」ということでした。 その場合、【絽】【単衣】の仕立てになるのですが、振袖の着物が【袷】なので、着物と襦袢の釣り合いが悪いですし、着るのも今回だけの様でしたので、新しく襦袢を作ることは勧めませんでした。

後、考えられるのは、襦袢の後ろ身頃に付いている胴裏を取ることですが、この【居敷当て付き】は、年中通して着られるように【単衣】と【袷】の中間的な役割で仕立てられているものなので、今回限りの着用でお直しするのも考えてしまいます・・・室内で過ごすという事だったので・・・空調も効いているだろうし、炎天下で着用するわけではないので大丈夫だと思う。私なら、このままかな~。って、話しました。 (^.^) 

後、もう一つ出来ることは、肌襦袢(下着)を夏用の軽いもの、接触冷感などがあるので、肌襦袢で涼しくすることをお勧めしました (^^)
 
2021年06月23日 15:09

スズランの花が咲きました(^^)

スズラン 雨
今年も我が家のスズランの花が咲きました😃

もうすぐ、花は終わってしまいますが、雨に濡れた立ち姿が何とも可愛らしくて、パシャリ❕

何とも癒されます(*^-^*)

実家から少し貰ってきて鉢に植え付けてから、今年で何年目でしょうか・・・

スズランの数も増えてきて、今ではプラスチック鉢が、経年劣化も加えて割れそうな勢いです(^^;)
そろそろ、植え替え時期かもしれませんね💦
 
2021年05月27日 13:49

『ぐし躾』を打つ?打たない?

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お着物やお襦袢に『ぐし躾』を打つことのメリット・デメリットとは?

メリットは、見た目がきれいで洗練されている事と型崩れ予防になります。
デメリットは、『ぐし躾』を打つ料金がかかる事です。(着物仕立+ぐし躾)

まず、『ぐし躾』とは、何か・・・ですが、
主に、留袖の衿や裾・立褄に白い糸でポツポツと打ってあるのをご存知でしょうか?
そのポツポツが『ぐし躾』というものです。

昔?以前は、色無地や訪問着などにもこの『ぐし躾』を打つことが多々ありました。ですが、最近のお仕立てものにはほとんど見られなくなり、留袖くらいしか打たなくなっています。
お仕立て屋・私個人が思っていることですが、この『ぐし躾』は必ずしなければならないものではありません。お着物の仕立て料金を抑えるために省く事が出来ます。
呉服屋さんでも元々お仕立てメニューに入っていないことも多いので、お仕立てに詳しくない限り、説明などをされないとわからないことだと思います。
そして、この『ぐし躾』を打つのにすごく技術が要るんです。生地の性質をみながら一目一目丁寧に打っていきます。そのため、『ぐし躾』を打てる和裁士さんが減っているのかもしれません 😢

ですが、【お仕立て屋さん】として言わせてください。
ぜひぜひ、この『ぐし躾』をお着物に施してあげてください。

お着物を長く良い状態で着用・保存したいと誰もが思われるでしょう。
お着物ひとつとっても決して安くはありませんし、洋服のように手軽に買えるものでもありません。ですので『ぐし躾』というひと手間を加えて、長~く、良い状態で着用して欲しいなぁ~って思います (^^)

こんな事を言っている本人、私の着物は長襦袢もすべて『ぐし躾』を施しています。もう、何十年と経っているものも型崩れはほとんど起きていません。きれいな状態で今も保たれています。

前述『すべて』といっても、大島・紬など『ぐし躾』に不向きなものもありますので、気になる事があれば、ご相談ください。

その『ぐし躾』ですが、目の大きさや細かさなど、お仕立て屋さんごとに『ぐし躾』の質がそれぞれに違いますので、お尋ねいただければ良いと思います。
お気に入りの『ぐし躾』が見つかれば、とても素敵だと思います (*^^*)
2021年05月23日 14:59

クローバーが家紋にみえました(^^;)

五つ葉のクローバー
今朝は、子供の登校の見守り当番でした。
子供たちを見送った後、道端に咲いている草花を見ながら帰っていると・・・きれいな五つ葉のクローバーを発見しました💗

職業病でしょうか・・・《家紋》に見えてしまいました(^^;

思わず、心の中で叫んでしまいました!!
『五三の桐⁈ いやいや、桔梗だぁ~』って。(^^)

今日は素敵な一日になりそう💗
2021年05月18日 08:54

額装 ミニチュア着物

熊本県M様 額装
今回、『ミニチュア着物を額装でお願いできますか?』とのご依頼をいただきました。
私は、額装の構想はあるけど、完成品として仕上げたことがないこと、時間の余裕がほしいことをお伝えし、それでもよろしければ・・・と。

このような感じで、お着物をお預かりすることになりました。

まずは、額縁選びから・・・額縁店へ行き、いろいろな種類を見せていただきました。ミニチュア着物に合いそうな額を数点選び、ご依頼主様にお好みの額を選んで頂きました。
そして、額縁のサイズに合わせて着物寸法を割り出します。

次は、ミニチュア着物の作成・・・汚れのない所、柄の配置などを注意しながら裁断し、着物を縫製します。
ミニチュア本体が出来上がったら、額縁店へ出向いて出来上がりの雰囲気に合わせて背面マットの色選びです。たくさんある色の中から額と着物に合わせて選びました。

それから、額縁店の方に額装に関するノウハウをいろいろ教えて頂きました。私の質問にも丁寧に答えてくださり、本当にありがとうございましたm(__)m

次に、装飾品の作成・・できる限りお預かりした着物から作成。つまみ細工にバッグは着物から、帯は帯地を使いました。
そして、最後は額装・・・全体の配置や向きに注意しながら固定作業です。着物のふんわり感をつぶさないように (^^)

今回、初めての額装でしたが自分でも納得のいくものを目指して作成させていただきました。ご依頼主様にとても気に入っていただけたことに感謝致します。私自身もこのまま手放したくないくらいの作品になりました(^^;)
2021年03月20日 15:03