お仕立て工房 和ごころ

大切なお着物のお仕立て、ミニチュア着物の制作、承ります

メインイメージ

和ごころお知らせ ≫ 着物の❔  袷の着物はどうしてダブリが出来るのか?その... ≫

着物の❔  袷の着物はどうしてダブリが出来るのか?その対処法は?

表被りきもの
袷の着物って、着ても着なくても、いつの間にか表と裏がダブって釣り合いが悪くなっていることってありますよね😵

私たち和裁士は、出来る限りそうならないようにお仕立てするように心掛けています。

ほとんどの着物は絹織物です。
絹糸は、蚕の繭から出来ていますので、生き物なので常に呼吸をしています。

着物を着用した時の、汗だったり湿気だったり・・タンスに仕舞っていても、長期間畳んだままでは、湿気や気温に左右されて、微妙なまでに少しづつですが表裏の釣り合いが悪くなってしまいます。

私たちは、お仕立てをする際、反物の時にたっぷりとアイロンで地直しをします。ここで、しっかりとアイロンをかけることで釣り合いの悪さを最小限に抑えることが出来ます。
それから、裁ちをする時も縫っている時も常に釣り合いが悪くならないように考えながらお仕立てします。

それでも、なかには月日が立つと裏と表の釣り合いが崩れてしまいます。

そんな時の❰対処法❱です。
軽いかぶりの場合はアイロンで直せますが、再度かぶってしまう可能性はあります。
正絹であれば、当て布をして中温程度で軽くアイロンを当てます。
表と裏が重なった状態でアイロンをかけますので、両側を文鎮などで押さえ、アイロンがけをしたい方をダブらせた状態で当ててください。
くれぐれもアイロンじわを作ったり、焦がしたりしないように注意してくださいね。
焦げてしまったら、取り返しがつかないので、自信のない方は、お近くの呉服屋さんか和裁士さんに持っていくのが良いと思います😌

もう、見た目にダブっている場合は縫い直しが必要なので、お近くの呉服屋さんか和裁士さんに頼んでお直しをしてください😌
 
2021年07月01日 22:31