お仕立て工房 和ごころ

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『ぐし躾』を打つ?打たない?

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お着物やお襦袢に『ぐし躾』を打つことのメリット・デメリットとは?

メリットは、見た目がきれいで洗練されている事と型崩れ予防になります。
デメリットは、『ぐし躾』を打つ料金がかかる事です。(着物仕立+ぐし躾)

まず、『ぐし躾』とは、何か・・・ですが、
主に、留袖の衿や裾・立褄に白い糸でポツポツと打ってあるのをご存知でしょうか?
そのポツポツが『ぐし躾』というものです。

昔?以前は、色無地や訪問着などにもこの『ぐし躾』を打つことが多々ありました。ですが、最近のお仕立てものにはほとんど見られなくなり、留袖くらいしか打たなくなっています。
お仕立て屋・私個人が思っていることですが、この『ぐし躾』は必ずしなければならないものではありません。お着物の仕立て料金を抑えるために省く事が出来ます。
呉服屋さんでも元々お仕立てメニューに入っていないことも多いので、お仕立てに詳しくない限り、説明などをされないとわからないことだと思います。
そして、この『ぐし躾』を打つのにすごく技術が要るんです。生地の性質をみながら一目一目丁寧に打っていきます。そのため、『ぐし躾』を打てる和裁士さんが減っているのかもしれません 😢

ですが、【お仕立て屋さん】として言わせてください。
ぜひぜひ、この『ぐし躾』をお着物に施してあげてください。

お着物を長く良い状態で着用・保存したいと誰もが思われるでしょう。
お着物ひとつとっても決して安くはありませんし、洋服のように手軽に買えるものでもありません。ですので『ぐし躾』というひと手間を加えて、長~く、良い状態で着用して欲しいなぁ~って思います (^^)

こんな事を言っている本人、私の着物は長襦袢もすべて『ぐし躾』を施しています。もう、何十年と経っているものも型崩れはほとんど起きていません。きれいな状態で今も保たれています。

前述『すべて』といっても、大島・紬など『ぐし躾』に不向きなものもありますので、気になる事があれば、ご相談ください。

その『ぐし躾』ですが、目の大きさや細かさなど、お仕立て屋さんごとに『ぐし躾』の質がそれぞれに違いますので、お尋ねいただければ良いと思います。
お気に入りの『ぐし躾』が見つかれば、とても素敵だと思います (*^^*)
2021年05月23日 14:59